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2012-03-26

PERとは

少しずつ新規上場企業も増えてきました。

株式の売買量もまあまあの感じです。

 

さて、上場株式に関してですが、PERという言葉があります。

上場企業のファイナンスデータの中には、PER○○倍と必ず出ています。

 

PERは、Price Earnings Ratio の略で、株価収益率と訳されています。

PER20倍、30倍といったことを耳にすると思います。

 

では、PERは何を顕しているのでしょうか?

 

調べると、PERは、時価総額÷当期純利益、または、株価÷1株当たり当期純利益、で求めると記載されています。

これは、当期純利益の○○年分が現在の企業価値に相当する、ということを顕しています。

 

しかし、これだけだと、今一つピンとこない方もいると思います。

 

 

以下に私の独自の考えを記載します。PER○○倍がその会社の状況からして、株価が高いのか安いのか、判断材料になるのではないかと思います。

(専門家に確認したわけではなく、正しい考えかどうかはわかりません。)

 

 

会社の価値の測り方の1つとしてですが、今後この会社がどれくらいのお金を稼ぎだすか?で測定できると思います。

 

少し前の時代は、一般的な会社であれば1年で営業で稼ぎ出すお金の7~8年分、と考えられていました。これは、「この会社は、まあ今後7~8年くらいは、毎年、現状と同程度のお金を稼ぐであろう」、という考え方です。

そのスパンが5年、場合によっては3年、と考えられることがあります。昔より経済環境が悪く先行きが見通せないので短く考えられるのだと思います。

 

すなわち、これから○○年のうちに、累計で○○円くらいお金を稼ぐだろうから、その稼ぎ出すお金の合計=○○を企業価値と考えよう、というものです。

 

事業を通して年間で稼ぎ出すお金は、粗っぽく言えば経常利益と考えられます(本当は違いますが、概算という意味です)。

 

具体的数値で言うと、

経常利益 2億円

当期純利益 1億円(経常利益の半分が税金、残りの半分が当期純利益と試算します。)

価値算定の年数 7.5年分(7~8年の間)

の会社で計算すると、

 

経常利益2億円×7.5年=15億円  これが時価総額(=企業価値)と計算されます。

 

しかし、PERを算出する場合、税金を差し引いた当期純利益の何年分、と表した方がより適切であろう、ということで、

 

15億円÷1億円=PER15倍

 

と計算されると思います。

 

これを価値算定年数5年で計算すると、

経常利益2億円×5年分=企業価値10億円、

10億円÷当期純利益1億円=PER10倍と計算されます。

 

上記の考えは、業績が横ばい予想の場合の価値算定です。

少し前は、横ばい予想の会社はPER15倍と考えられており、今だとPER10倍となるのかもしれませんが、上記は、一応つじつまが合う結果になっていま。

 

では、今後利益が増加するであろう、という会社でPERを計算してみます。

 

         前期 当期 来期

経常利益  2     4     8

純利益    1    2     4

 

通常の計算では、前期経常利益2億円の5年分の10億円が企業価値、と考えられ、企業価値10億円÷前期の純利益1億円のPER10倍、と試算されます。

 

一方、このような急成長が予想される会社では、「当期、経常利益が4億円はいくだろうから、年間4億円は稼げる会社と考えてもよい。つまり4億円の5年分の20億円という企業価値を付けてもいいのではないか」ということになり、20億円を前期の純利益1億円で割った、PER20倍と試算されます。

また、もっと長期に成長できそうだとなれば5年分を10年分でみて、4億円×10年の40億円、40億円÷1億円=PER30倍、と試算することもできます。

 

しかしさらに強気にみると、「いや、この会社はまだまだ成長するであろうから、来期8億円の経常利益は間違いなくいくだろう。ということは年間8億円を稼ぎ出す会社と考え、10年はそれが継続すると見れば企業価値は80億円と考えられ、すなわち80億円÷1億円のPER80倍と考えてもいいのではないか?」という試算になります。

 

よくPER30倍、50倍・・・という会社がありますが、このような論理で考えると、妥当かどうかわかりやすいかな、と思った次第です。

 

ちなみにヤフーファイナンスなど、ネットなどで見ることができる上場株式データでは、直近決算の当期純利益に対するPERが掲載されていますが、実際の株式売買市場では、各社が公表する予想当期純利益を見越して株価がついているように思われ、予想当期純利益が前期実績よりよいと、PERも高くなるように思います。

 

また、「この業種の会社はPER何倍」、と、業種でPERをくくることがあります。新規上場の時に、公募価格を決める際は、類似業種のPERを参考にすることがあります。しかし、PERはあくまで各社固有のものだと思いますので、同じ業種でも、会社によって業績も見通しは異なりますから、業種でくくるのはあまり妥当ではないような気がします。

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