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2014-11-14

シリコンバレー出張4 日米のファイナンス価格差

シリコンバレー出張1 米国超一流VCのオフィス

シリコンバレー出張2 エンジェルやアクセラレーター 

シリコンバレー出張3 シリコンバレーで活躍する日本人

 

今回はこれらに引き続き、日米のベンチャーファイナンスの価格差について感じたことを記載します。

米国では、未上場のベンチャー時価総額も日本より1桁高いイメージです。数十億円後半、100億円以上の時価総額でファイナンスを行っていることが珍しくありません。買収価格も数百億円というのも珍しくありません。日本だと上場時の時価総額あるいはそれ以上ですね。

これには理由があります。

米国のGDPは日本の3倍あり、米国ローカルのマーケット規模が大きいこと、こちらのベンチャーには世界の様々な人たちがいてグローバル展開しやすく、それを将来成長に織り込みやすいこと、投資家の層が厚いためIPOの株価が日本より高くなりやすいこと、などなど、未上場段階でもそれなりの時価総額をつけられる理由があると思います。

実際、YoutubeにしてもInstagramにしても、高額な買収金額でしたが、それ以上のサービス価値を世界的に生み出していますよね。

一方、日本ではこれまで、未上場の段階では日本ローカル市場での展開がほとんどですし、株式市場の投資家層の薄さなどで、米国のような買収金額になることは極めて少ないです。また買収側が、会計的にのれんの償却負担を加味して高い買収額が提示しにくいこともあります。

よって買収推定価額やIPO時の推定時価総額から増資の時価総額を逆算すると、日本では米国のような値付けはしにくいという事情がある(同僚の小林さん談)、という話にはうなずかざるを得ません。

ただし、いま日本のベンチャーでは、口先だけでなく本当にグローバルな取り組みをしている企業もあります。成果を出しつつある企業もあります。このような企業が多くなってくると、業績の伸びも買収価格も今までとは変わってくると思います。

まずは日本で事業を立ち上げて、その後世界展開する、あるいは、最初から海外を目指す、どちらでもいいと思います。グローバルなベンチャー企業が増えてくると、ベンチャー企業への投資金額、時価総額、買収価格、さらにはベンチャー企業を取り巻くエコシステムに大きな変化が起こってくると思います。そして、このような方向に向かって確実に動き出しているのではないかと思います。

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