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2013-07-16

書籍の編集者の仕事は起業家サポートを考えるに大変参考になります。

書籍の編集者の仕事とはどんな仕事か?

私は少し前まで、書籍の編集者というのは、著者と原稿の受渡しをしたり、文章を校正したりするのが仕事と思っていました。もちろん、これも仕事の一部ですが、一流の編集者は、コンテンツを世の中に普及させるために、いろいろなマーケティングの仕事をしていることを知りました。

現在、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」で前代未聞の300万部大ベストセラーを仕上げた加藤さんがやっている会社に深く関わらせてもらっていますが、加藤さんから編集者時代のことをいろいろと教えてもらいました。こちらのサイトにも出ています。

http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/101/101385

ちなみに書籍は3万部売れたら、十分ヒットと言えます。また100万部売れる書籍というのは、大手の出版社でも1年に1つあるかどうか、という数字です。(あくまで一般論ですが、3000部程度の販売が損益分岐点です。)

編集者は、まだ名前の売れていない著者や書籍を出したことのない人も多く手がけます。最近ではブログで新人を発掘することも多いようです。

一流の編集者ともなるとベストセラーになるようなテーマや内容は予めわかるようです。おもしろいと思う著者と書籍の企画を一緒に考えることや、また、日頃から自分でもいろいろな企画や構想を持っていて、それに合うような書き手を探している場合もあります。編集者からは、いろいろな企画が溢れてきます。それを支える情報収集力もものすごいです。

編集者は、本の表紙のデザイン、帯の印象的な文言つくりはもちろん、マーケティング作戦の全て・売るための仕掛けづくり・・・と文章を書き起こす以外の仕事を全て手がけています。最近では単に新聞に広告を出しただけでは書籍は売れないため、かなりきめ細かくマーケティングをやるようです。また、出した書籍が売れ出したら、TV等への露出を仕掛けて、話題の山をもう1つ2つと作り、さらに売れるようにしてゆきます。ミリオンセラーとなり、映画化される時などは、映画会社や監督の決定にも編集者が関わって行きます。これらは編集長ではなく編集者がやっているのです。コンテンツの総合プロデューサーですね。

起業家との関わりでは、起業家自身が「著者」でもあり「プロデューサー」でもあり、また時間軸も5年単位のかなり長期的な取り組みになるので、私のように起業家をサポートする人やVCさんの仕事は、編集者と完全には重なりません。でも、起業家だけでは賄えきれない視点を補い、高い企業価値の会社=ベストセラーを世の中に送り出してゆく使命は似ていますね。一流の編集者からは、起業家をサポートする人のあり方を学ぶことができるな、と思った次第です。

 

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