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2013-01-15

2008年に上場した会社 物語コーポレーション 上場前と現在では財務体質がまるで違う会社に。

物語コーポレーション

2008年3月ジャスダック上場 2010年6月東証2部上場 2011年6月東証1部上場

焼き肉・ラーメン・お好み焼き等の飲食店舗運営事業

まずは業績推移を見てみます。単位:百万円

2008.6

2009.6

2010.6

2011.6

2012.6

売上高

10,119

11,585

12,781

15,745

18,216

経常益

729

895

1,001

1,230

1,580

直営店とFCの両方あります。2012.6末現在で、直営店は、焼き肉59店舗、ラーメン28店舗、お好み焼き17店舗、専門店4店舗、FC店は、焼き肉32店舗、ラーメン76店舗、お好み焼き27店舗となっています。店舗数は毎年増加しています。

直近の売上高の構成を見てみます。単位:百万円

2010.6

2011.6

2012.6

焼き肉

6,736

8,480

10,467

ラーメン

2,373

3,086

3,242

お好み焼き

1,609

1,878

1,789

専門店

636

681

726

FC売上

1,424

1,617

1,990

合計

12,781

15,745

18,216

売上高と利益の増加基調を見る限り、価格以上の味とサービスを提供し続けていること、それほどお金をかけずに出店できていること、的確な立地選択のノウハウがあることが推測できます。

以前のエントリーで、上場後も成長している事業体に「店舗」というのを挙げましたが、

新興市場に上場後、成長を遂げているのはわずか18%!成長している企業はどのような会社か?

ごく簡単に言うと、一旦仕組みができると、あとは店舗数の足し算で業績がよくなる、という好循環を作り出せていると思います。もっともこのような仕組みづくりは容易ではありませんし、また、成功に浸っているとすぐに寝首を掻かれる厳しい世界であるとも思います。

同社の優れているのは、上記の基本姿勢だけでなく、事業のポートフォリオをつくっているところです。焼き肉・ラーメン・お好み焼きという3つの業態を持ち、かつ、焼き肉は3つのブランド、ラーメンは2つのブランドを持っています。飲食業は流行り廃りの時間サイクルが短いので、1つの業態がうまくいっているからといってそれが永続することはありません。よって、同じ焼き肉でも3つのブランドを持ち、地域ごとにブランドを使い分け、また、サービス内容にも違いを持たせています。

上場前と直近の財務状況を見てみましょう。単位:百万円

 

2007.6

2012.6

売上高

8,663

16,225

経常利益

528

1,580

借入金

3,942

2,285

負債合計

5269

6,037

純資産

531

4,763

期末直営店舗数

54

108

上場前の純資産比率は9%でしたが、直近の純資産比率は44%と格段に上がり、借入金は約40億円あったものが約23億円に減っています。段違いに財務体質が強化されています。これは、ジャスダック、東証2部、東証1部と市場を変更するタイミングで公募増資で資本金を増強し、毎年の利益の積み重ねで財務体質が変わったものです。飲食業では一般的に出店資金は借入金で賄う会社が多いです。よって店舗数を増やすと借入金が増加し、純資産比率が減少するものですが、同社は直営店舗数が54店舗から108店舗と倍増しているにもかかわらず借入比率が減少し、純資産比率が向上しています。公募増資と自前の利益で資金需要をまかないかつ借入の返済を進めると言う素晴らしい取り組みがなされています。

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