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2013-01-07

簡単ではないベンチャーファイナンス

年初なので自分のサービスについてまとめておきたいと思います。 まずはベンチャーファイナンスについてです。

1.ベンチャーファイナンス

まだ実績の乏しいスタートアップやアーリーステージのベンチャー企業にとって、数千万円~数億円の資金調達となるとベンチャーキャピタル(以下、「VC」)に依頼するのが一般的と思いますが、この文章を書いている今日現在において、VCからの資金調達は決して簡単ではないと思います。

過去には、IT産業の成長環境と株式市況の好調が追い風となり、VCのファンドの成績がまずまずだったため、今よりは資金調達しやすい時期はありました。しかし昨今は、VC側のファンド資金調達が容易でなく、また、長引く不況により投資先の業績が今一つで、「相当有望でなければ投資できない」というマインドになっていると思います。

ただ、有望と思われるスタートアップ・アーリーステージのベンチャー企業の中には、実績が乏しいにも関わらずVCから資金調達できている会社もあります。その差は何か?ですが、実績が乏しい分、今後の成長性に関し、以下の3つのテーマをクリアすることが必要と思います。

1.大きく成長する事業コンセプトと事業性があるかどうか?

プロのVCであれば、話を10分聞いただけで、そのポテンシャルが大きいかどうか、事業性の有無を判断できます。VCが求めるのは、数十億円のマーケット規模ではなく、将来的に数百得億円~千億円以上の市場性があるか、およびそもそも事業が立ち上がるかどうかの感覚です。“事業性がある”とは、その事業が立ち上がる可能性>立ち上がらない可能性、のことです。ここは起業家のバックグラウンドも大きく影響します(なお、VCの判断がいつも正しいわけではありません。見送った会社が上場したという話はたくさんあります)。

2.緻密な成長戦略

続いて、成長戦略についてよく考えられているかどうかが問われます。ここは起業家が経営のこと、事業戦術的なこと、競争戦術的なことを相当わかっていないと耐えられないと思います。VCはベンチャー企業に対し、実績がない分起業家側あるいは経営チームの頭脳や行動力を評価します。質問は多岐に亘り、求めるものはかなり高度です。成長シナリオの根拠も揃えなければなりません。人を説得するには根拠を提示することが最も効果があるからです。もっとも、成長シナリオをパーフェクトに語ることは無理です。将来のことを100%見通すことは不可能だからです。やってみなければわからないことが多いのがベンチャーのスタート期に言えることですし、その点はVCもわかっています。しかし、「ああ、なるほど」と思われるくらいに、成長戦略で考えておくべきポイント、KPI、課題と解決策に関しては、経営陣でよく議論し考えておかなければなりません。

3.わかりやすく文章や図にまとめること

事業計画を文章や図にまとめ、相手にわかりやすく示す必要があります。ここも結構難しいなと感じることがあります。起業家が日々感じる事業のホットさを、冷静でクールな人に伝えるのは難しいものです。しかし、相手に伝わらないということで、折角の機会を逃すというのは、あまりにもったいないと思います。

上記の他にも資本政策や数字の計画など、知っておくべきことはありますが、資金調達に当たっては、事前の議論と準備をかなりしっかりやっておかなければならないと感じます。私は、このような資金調達のための準備からお手伝いをしています。

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