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2012-10-22

日本航空のBefore After

JALは平成24年9月に再上場しました。短期間のうちに、収益体質の企業に変わりましたね。Before Afterを簡単にまとめておきます。

まずは、上場廃止直前と直近の連結業績をざっと比較してみます。

単位:百万円

2009.3期

2012.3期

差異

売上高

1,951,158

1,204,813

△746,345

売上原価

1,687,881

848,726

△839,155

売上総利益

263,277

356,086

92,809

 売上総利益率

13.5%

29.6%

+16.1%

販売管理費

314,162

151,164

△162,998

営業利益

△50,884

204,922

255,806

経常利益

△82,177

198,677

280,854

2009.3期

2012.3期

差異

借入金・社債

801,529

57,270

△744,259

純資産

純資産比率

196,771

(11.2%)

413,861

(38.1%)

217,090

(+26.8%)

総資産

1,750,679

1,087,627

△663,052

 不採算事業からの撤退で、売上高・売上原価とも減りました。その結果、売上総利益は356,086百万円の増加。販売管理費も△162,998百万円と大きく削減し、約半分の151,164百万円となり、営業利益は204,922百万円となり、経常利益率は16.5%と、とても優良な企業になりました。

民事再生で負債を圧縮したので、直近の純資産比率は大幅に向上していますね。

 

では具体的にどのようにスリム化したか、こちらもざっと見てみます。

 

2009.3期

2012.3期

差異

子会社数

203

107

△96

関連会社数

83

64

△19

社員数

47,926

31,190

△16,736

地上勤平均給与

8,107

5,022

△38%

常勤取締役人数

13

5

△8

子会社・関連会社を整理統合し人員も削減、また、残った社員の給与もカットしたと思います。

取締役会もかなりスリム化しました。執行役員制度を取り入れ、経営と業務執行の分離を試みたのだと思います。

昔から組合が強い会社でしたが、民事再生のおかげでコスト削減が一気に進んだのだと思います。

 それにしても見事な変身ぶりですね。

日本航空の再生は、負債が圧縮されれば、再生設計そのものはそれほど難易度が高くないと思いますが、問題は、規模がかなり大きく会社数・社員数がとても多く、大がかりな再生業務であるということ、社員の給与カットをしながら、モチベーションを向上させ、再建を前に進めるという、再生実行実務面に大きな難しさがあったのだと思います。それにしても短期間でよくやりぬき、見事に再生を果たしたものと思います。

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