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2016-06-26

資金調達は高度でオフェンシブな仕事

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サッカーが楽しいのは攻撃している時だ。これはプロの選手でも同じようだ。

 

バルサやバイエルンを率いてきた名将ペップ・グアルディオラ監督のスタイルは、攻撃、攻撃、そして攻撃。ディフェンスを軽視しているのではなく、むしろ逆で、自分たちがボール支配すれば相手に攻撃されることはなく、それが最大の防御になる、との考え。

 

企業では、商品企画や商品開発、セールス、マーケティング、事業提携など、売上に直結する業務はオフェンス、顧客から遠くに位置する財務や管理はどちらかというとディフェンスの業務とイメージされる。

 

しかしスタートアップは別だ。スタートアップは売上がほとんどない。その中でスピーディーに人材を獲得し事業をつくるには資金調達という財務活動が必要になってくる。売上の代わりに資金を獲得する活動なので、資金調達はディフェンスではなくオフェンス的な仕事である。

 

増資を行うというのは、自社の株式の販売活動にほかならない。株式の商品価値は会社の未来。会社の未来と実現可能性で投資家の購買意欲をかきたてることが必要だ。起業家のオーラのようなものも必要になってくる。

 

正直、これは簡単なことではない。起業家、経営チームにスタートアップ経営に関する総合的な思考力を求められる。どうして顧客はプロダクトを買うのか?どうやって普及させるのか?どうやって人材を獲得するのか?5年先の売上を達成するだけの大きなマーケットになるのか?・・・。正直、やってみなきゃわからないことまでも回答を求めてくる。これらに対して具体的な根拠を示しながら説明し、構想イメージをくっきりと相手にイメージさせるとなると、ハードルは高い。

このハードルをクリアしつつ、さらに耳慣れない投資条件面の詰めを行う必要がある。

 

だから資金調達活動は、企画、マーケティング、戦略、セールス、人間力といった高度なオフェンシブな要素が満載の活動なのだ。

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