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2016-03-21

プロダクトリリース前後の資金調達③ 事業構想

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まだプロダクトで顧客からの手応えをしっかりつかんでいない場合、プロダクト構想と事業構想の合わせ技で勝負することになります。ですので事業構想は非常に重要です。

事業構想について以前少し記載したことがありますので、まずは再度掲載します。

・当社の事業価値の「芯」は何かを深く考える。その「芯」を起点にして考えられる事業を構想する。

・現状のプロダクトのみで将来を構想するか。

・将来、現在のプロダクトの顧客に別のプロダクトのリリースを考えるのか(縦展開)。

・最初の顧客層とは別の顧客層に広げるか(横展開)。

・ニッチ層からスタートして、将来はマスに広げてゆくか。

・現状のプロダクトに様々な派生機能、派生事業を加え、現状のプロダクトを軸に機能的・事業的な広がりを持たせるか。

・海外展開か。

などなど。

事業構想とは向こう5年間の事業のロードマップのようなものですね。

いま考えられる構想を、投資家に共有させることができるかどうか、が勝負の分かれ目です。

投資家は、ある業界をひっくり返したり、大幅に刷新するような、大きなインパクトに惹かれます。やはり志が高く、事業構想も大きな起業家が資金調達できていると思います。本心ではないのに構想を大きくみせかけてもすぐにバレますので、本心からの志が重要と思います。

よく市場規模はどれくらいか?と聞かれることがあるのですが、これから新しい市場をつくる場合には市場が存在していません。その場合は、事業がうまくいった場合に最大どれくらいの顧客数になって、売上規模がどれくらいになりそうか?を回答すればよいと思います。

市場規模はどれくらいか?の質問の主旨は、その会社の売上の最大値が10億円なのか、50億円なのか、あるいは1,000億円、1兆円なのか、を測ることです。この時、MAXで数十億規模ですと、ベンチャーキャピタルにとってはあまり魅力がありません。

一方、最初は顧客をニッチ層に絞って数十億円規模の潜在市場からスタートするが、その先、マス市場に出て行って数千億円規模を目指す、ということならよいと思います。この場合は、マス市場に対する軽口や浅い思慮は非常に危険ですので、洞察を深めて説明をするとよいと思います。

シリーズAの段階では、プロダクトのKPIより、事業構想を売る時期だと思いますので、事業構想はよく考えておいた方がよろしいかと思います。

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