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2016-03-03

サービスローンチ前後のスタートアップの資金調達①

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シリーズAとは

起業後、プロダクトを開発し、世の中にリリースする前、あるいは、リリースした直後くらいに行うスタートアップの資金調達について記載します。

会社が初めて発行する種類株式はA種優先株式(Series A Preferred Stock)と言われ、A種優先株式を発行する増資をシリーズAラウンドと言います。
プロダクトが完成し、これからサービスを開始しよう、あるいは、サービス開始直後くらいのタイミングでシリーズAを迎えることが多いと思います。

 

お金の出し手

このタイミングで少しまとまった金額の資金調達を行う場合、お金の出し手はベンチャーキャピタルさんやベンチャー出資を行っている事業会社さんになると思います。

ただ、ベンチャーキャピタルの方に聞くと、多くの方が「このタイミングでも出資の検討はできる」とおっしゃるのですが、実際、具体的に話を進めてみると、「やはりもう少し様子をみたい」となることが多いです。プロダクトが果たして顧客に受け入れられるのかどうか、見極めがつかないというのが主な理由と思います。

その一方で、実際に億単位の金額を出資するベンチャーキャピタルさんもいらっしゃいます。
それでは、この段階ではどのような視点でスタートアップを見ているのでしょうか?

ベンチャーキャピタルの視点

このタイミングは、「この起業家は顧客が喜ぶプロダクトをきっとつくれるであろう」という根拠が感じられるかと、「事業構想の大きさやおもしろさ」と思います。事業構想を具体的に語り、それに同意してくれるベンチャーキャピタルさんを募る、と言っても過言ではありません。

基本的なポイントは、シード期に似ていると思います。
シード期で記載したのは、

・起業家の起業前の経験や実績

・周囲が協力したくなるような人柄

・事業構想

シード期と異なる点は、プロダクトが完成している、またはリリース直前くらいのタイミングですので、

・事業構想がシード期に比べ具体的になってきていること、

・プロダクトの顧客が喜ぶであろう理由、

・今後の事業の進め方や戦略仮設、

・事業提携の状況、

・チームメンバーがどういう人たちなのか

事業展開の仮説についてより具体的な話し合いになります。
さらに、ほとんどの場合、最初の面会で「時価総額はいくらくらいで考えてますか?」と聞かれます。

整理しますと、

①起業家の起業前の経験や実績

②起業家の人柄とチームメンバー

③プロダクトの顧客のニーズ・ウォンツ

④事業構想と事業展開仮説

⑤時価総額といくら調達するのか?

が焦点になってくると思います。

資金調達活動というのは、結構時間をとられてしまいますが、事業について考え、今後の戦略を練るよい機会となるかもしれません。

①と②は、シード期の見方と同じです。次回以降で、③以降をもう少し詳しくみてゆきます。

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