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2016-02-02

スタートアップの資金調達の用語

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資金調達に臨む時に、いろいろと独特な用語が出てきます。
わからないことがあると思いますが、相手に聞くタイミングを逸しがちです。
こちらに記載してみます。


時価総額

企業価値を顕すものです。
(発行している株式数+潜在的な株式数) ✕ 株価 = 時価総額 と計算します。
潜在的な株式とは、ストックオプションなどの新株予約権のことです。
※以下、発行済株式数+潜在株式数を「発行済株式数等」といいます。


バリュエイション Valuation

時価総額のことです。
「バリュエイションはいくら?」「時価総額はいくら?」


プレバリュー

増資前の時価総額をプレバリュー(Pre Value)と言います。
増資する前の発行済株式数等 ✕ 株価
プレマネー、プレバリュエイション、プレ時価総額、ということもあります。


ポストバリュー

増資後の時価総額です。
増資した後の発行済み株式数等 ✕ 株価
ポストマネー、ポストバリュエイション、ポスト時価総額、も同じ意味。
プレバリュー + 調達金額 = ポストバリュー になります。

A:「今回の時価総額はいくらですか?」
B:「プレで◯億円」、「3億円の調達でポスト◯億円」


シェア

株式保有割合。株式シェア。
所有株式数 ÷ 発行済株式数等 = 株式シェア。
所有株式数に潜在株式数を加えて計算するのが一般的です。

「株価◯円で増資すると、社長のシェアはどれくらいになるのですか?」


ダイリューション

希薄化。増資をすると新たに株式を発行することになります。自分の株式シェアを計算するときに、増資を行う度に分母の発行済株式数等が増えることになり、株式シェアが下がります。この株式シェアが下がることをダイリューションといいます。

「そんなに増資したら、思いっきりダイリューションしちゃうよ」


シード、アーリー、ミドル、グロース、レイター

シードステージ、アーリーステージ・・・ということもあります。
ベンチャー企業の成長段階の表現。明確な定義はないですね。

シードは、創業直後くらいのまだプロダクトができていないような段階。

アーリーとはプロダクトがリリースされ、顧客やユーザーができつつあるくらいの段階。

ミドルとは、プロダクトが顧客やユーザーに受け入れられ、黒字化するくらい、あるいはこのままいけば黒字化するであろう、という段階。グロースもほぼ同じような意味です。

レイターとは、2年半程度以内に上場できそうな段階。上場準備に入っている企業。

「まだアーリーなんだから、そんな高い時価総額だと引き受けられないよー」


シリーズA、シリーズB

会社が初めて発行する優先株式を、Siries A Preferred Stock= シリーズAと言います。


今回のラウンド

「今回の増資」という意味です。
米国では例えば「Siries A Preferred Stock Round」という言い方をします。

「今回のラウンドは、VCさんじゃなくて事業会社さん中心に話をしています。」
みたいな感じです。


ドラッグアロング

主に、一定の条件が揃ったらM&Aを強制できる、投資家側の権利をいいます。
例えば、「投資して5年経っても上場の目処が立たない場合」などで、投資契約書、株主間契約書、あるいはそれに準じた契約書等で定めることが多いです。
ただ、「投資して6ヶ月間経って、ユーザー数が〇〇万人になっていなかったら発動」みたいなものは、会社によっては経営がおかしなことになりかねないので注意が必要ですね。広告にお金を突っ込んで、一時的にユーザー数を増やすことで達成しても、意味ないことが多いですからね。


マイルストーン

マイルストーンとは道標のことです。一時にドカッと資金調達するのではなく、資金調達を小分けにし、一定期間ごとにユーザー数などの目標を設定しておいて、それが達成できたら時価総額を上げて増資、みたいなやり方の時に使う言葉です。


エクイティ

株式のことです。エクイティ・ファイナンス=増資、新株予約権付社債発行。


エクジット

株式を売却することです。投資家の出口。エクジットは投資先のIPOかM&Aがほとんどです。


リードインベスター

増資の際に最も大きな金額を投資しようとする投資家のことをいいます。

A:「今回のラウンドは誰がリードですか?」
B:「リードインベスターはいますか?」

明確なリードがいない増資もあります。
以下余談ですが、一般論としては、リードインベスターが増資条件に強い発言権を持っていますが、増資の引受が決定するまで、投資するのかどうか確定しないので、誰がリードか言えないことも。

A:「リードはどちらですか?」

B:「〇〇VCさんをリードと想定しています」

という回答になりますが、リード候補が投資できないとなると、増資計画全体が崩れる危険があるので、この辺りの進め方は難しいです。


投資委員会

投資家側の最終意思決定機関および会議。

「再来週の投資委員会にかける予定です」
=「再来週の投資委員会で、御社への出資について説明し、投資できるかどうか決定する予定です」

 

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