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2015-12-22

起業時の資金調達② 起業前にやってきたこと

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前回の続きです。

創業期にベンチャーキャピタルが投資する場合の視点についてもう少し詳しく考えてみましょう。

前回、主な視点として3つ挙げました。

・起業家の起業前の経験や実績
・周囲が協力したくなるような人柄
・事業構想

今日は、「起業家の起業前の経験や実績」について考えてみたいと思います。

人材を採用する時や仕事を誰かに発注する時、相手がこれまで何をやってきたか、を聞くと思います。その人のこれまでの経験や実績を聞くことで、その人の印象や信頼度が変わってくることは、だれでも経験していると思います

資金調達も同じで、投資家は、まずは起業家が起業前に何をやってきたのか?を知りたいところです。

起業前は、ほとんどの方がどこかの企業に勤めていたり、別の事業をやっていたりすると思います。
起業家が熟知している事業エリアで新しい事業を考えているのであれば、「この人は業界と顧客のことがよくわかっているから、成功の可能性が高いだろう」という連想が働きやすいですよね。

例えば、「〇〇業界の未解決な課題をITで解決する」、つまり「〇〇 ✕ ネット」や「〇〇✕IT」という事業構想は、これまでもありましたし、今後もあるでしょう。

※かつてのamazonは「書店 ✕ ネット」、イーベイは「オークション✕ネット」、salesforceの「高額ビジネスソフト✕ASP」でした。PCからスマートフォンにプラットフォームが変わっている現在も、「〇〇✕ネット」という構想は世の中に出てくると思います。

起業前に何か大きな成果を上げている方であれば、「デキる人」の証明になります。当然、話の説得力が増します。
大きな成果を挙げていなくとも、業界での深い経験値や洞察力があれば、これもまた説得材料になります。

確かに、体験・経験を元にした話は”なるほど”感がありますよね。

シード段階でベンチャーキャピタルから資金調達できるというのは、まだ事業で実績がない分、それを補うものがほしい、ということだと思います。ベンチャーキャピタルとはいえ、何か成功可能性の根拠がないと、お金は出しにくいですからね。その根拠の1つを起業家の過去に求めるのだと思います。

若い方の大いなる可能性
一方で、若い方々の中には、ものすごく可能性を感じさせる方々がいます。志、アイデア、スピード、実行力、素直さ(=吸収力)。20代に限りませんが、若い方々には経験や実績は少なくとも「今後の爆発可能性」というものがあります。これは非常に魅力的で、手を差しのべたくなる人が多いと思います。よって、経験や実績がなくとも、出資を得られることがあります。

次回は人柄について記載します。

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