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2012-08-03

株価の決まり方

株価の算定方法はいくつかありますが、現実的には算定書ではなく投資家との話し合いで決まります。ベンチャーファイナンスの実務では算定書を用意することはありますが、算定書だけでは決まりません。投資家は上場時の時価総額を見積もり、現状の会社の実績と企業ステージの時価総額相場観を頭に置きながら、時価総額、すなわち1株いくらくらいなら投資できるかを考えます。DCF法での算定書は、実は後付けであることが多いのです。
起業家は、経営陣の株式シェア、今後の資金調達に必要な発行株式数、を考えながら、合意できる株価を探ればよいと思います。

株価に関する私の考え
株価は「高く決まれば起業家の勝ち」のように考える人が多いですが、私は必ずしもそうは言えないと思います。ステージが浅い企業の多くの場合、計画通りに事業を進めることは難しいので、追加の資金調達が必要になってきます。投資を受けてから確実に事業を進捗させた上での追加資金調達であれば株式を上げることができますが、思うように進展していない場合、簡単に増資できません。前回より安い株価で増資しようとすると、高い株価で出資した人にとっては、「どういうことだ!」と怒りを買い、株主との関係がぎくしゃくします。一方、新たに出資を検討する人に対して前回同様の株価を提示すると、「そんな高い株価では出資できない」となってしまいます。このように追加で資金調達をすることを前提に考えると、いきなり高い株価で増資してしまうのは、後々自分たちの首を絞めかねません。

また、未上場の段階で、「俺の会社は時価総額○○億円だ」威張る人がたまにいますが、現金化できない時価総額である以上、対外的に大きな意味を成しません。このようなことを偉そうに言う人は、逆に馬鹿にされるでしょう。
経営陣の株式シェアとの兼ね合いですが、投資家にも高いインセンティブを持ってもらった方が、お互い良好な関係で、かつ、投資家からの支援も受けやすいと思います。

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