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2015-08-04

マネジメントの語源


マネジメントという言葉は、使う人によって意味が少しずつ違うような気がします。

「経営」、「人材統制」、「経営管理」・・・

話の文脈から、その人が何を意味しているのかを読み取ればいいのですが、やはり、そもそもマネジメントとは何を意味するのか、と考えることは少ないかもしれません。

洋書の翻訳本を読むと、マネジメントを「経営管理」と訳していることがあります。ただ、経営管理という言葉自体、人によって解釈が別れますし、少し違和感を覚えます。

ドラッカーはマネジメントの役割として以下の3つを挙げています。

1)自らの組織に特有の使命を果たすこと。
2)仕事を通じて働く人を生かすこと。
3)自らの組織が社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題の解決に貢献すること
(引用:「マネジメント/ドラッカー」ダイヤモンド社)

英語だと、
1)Establishing the specific purpose and mission of the institution, whether business enterprise, hospital, or university.
2)Making work productive and the worker effective.
3)Managing social impact and social responsibilities.

企業というのは社会のニーズに応えるためにある。だから社会にどのように貢献するのか、使命と目的を自ら明確にする必要がある。そして、それを成し遂げるために人を組織し、人を活かして成果を生み出さなければならない。これに責任を持つのがマネジメントである。ということでしょうか。

「manage」の意味は元々、「うまくやる、どうにかする」という意味。組織に絞って「経営する」という意味で使われていると思います。組織の使命を果たすためにうまく組織運営する。

うまく組織運営するためには、全員が共感する使命や事業構想、戦略や戦術、管理も必要になるのでしょう。これら全てを含めて「マネジメント」というのが、どうやら正しいようです。

「manage」の語源はイタリア語の「manus」で、「手で扱う」、「馬を馴らす」ということだそうです。
鞭ではなく手で馬に触れながら心を通わせ、やがて人間が乗れるようになり、そして人間が行きたい方向に馬が走るようになる、
と連想させます。

本来のマネジメントとは、語源から推すと、単に管理を厳しくして成果を求めるのではなく、コミュニケーションを含め、人材が成果を上げられるように力を引き出すこと、が原点なのかもしれません。

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