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2012-07-04

ファイナンスが成立しない主な理由

VC向けファイナンスが成立しない主な理由
 多くのベンチャー企業がVC向けに増資を仕掛けますが、成立しているのは一部です。
 参考まで、成立しない主な理由を記載します。

(1)会社が、顧客が増加する根拠と成長シナリオをうまく示せる段階ではない。
(2)VCが、ベンチャー企業のポテンシャルを見抜けない。
(3)会社がVCの投資判断視点を理解していない。

(1) 会社が、顧客が増加する根拠と成長シナリオをうまく示せる段階ではない。
 会社成長の基本は、顧客および顧客の購入金額が増えることです。そのためには、顧客メリットを、根拠を添えて示さなければなりません。人を説得するにはその根拠を示すことがとても有効ですが、この根拠がまだあいまいな段階だと難易度が上がります。
 また、成長シナリオについては、長期的な事業展開策と今後の課題や予想される障害を乗り越えてゆくために何をしなければならないかをよく検討します。この検討が浅いとVCに成長イメージを共有させることは難しいかもしれません。

(2)VCがベンチャー企業のポテンシャルを見抜けない。
 米国のeBay社が、創業間もないころ、ある著名なVCにファイナンスを引受けてほしい旨話をしに行ったところ、そのVCはeBayの事業を全く理解できず門前払いだったと聞いたことがあります。事業成長イメージを他人と共有することがいかに難しいことかを物語っていると同時に、VCが有望な企業を見落とすことがあることがわかります。日本でもVCが投資を見送った会社が何社も上場しています。

(3)会社がVCの投資判断の視点を理解していない。
 投資判断の視点はシンプルで、第1章に記載の通り、経営者・経営陣、事業の成長性、VCの採算性の3点です。この視点の詳細は本書で知ることができます。
 ただ、その視点に基づいて、投資するべきかどうかの判断はVCによって異なります。また同じVC内でも、投資に賛成な人と反対な人で分かれることはよくあります。未来に関する判断ですので、人によって感じ方が異なるのはやむをえません。

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