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2015-03-03

本質を捉える力を養いたい!

上場会社の優れたCEOや有能な起業家のプレゼンテーションを聞いていると、なるほど!と大いに納得しますし、感動することさえあります。

例えば、孫正義さんの株主総会での話は、非常にわかりやすく説得力がありますし、私の親しい起業家も、非常にすばらしいプレゼンテーションをします。

優れたプレゼンテーションと、そうでないプレゼンテーションの差は何なのでしょうか?

トーク技術以外に、例えば将来見通しについて説明する時に、見通しの「根拠をちゃんと提示している」ことと、もう1つ「本質を捉えている」ことがあると思います。

本質を捉える、というのは、正しい判断をもたらすために必要な思考だと思います。私も、その力を向上させたいと常日頃から思っています。

では、本質を見極める力はどのようにしたら高められるのでしょうか?

1つは大局観を持つこと、と言われています。

将棋の名人である羽生善治さんは、

「大局観とは、次にどの手を指すかといった具体的な手順を考えるのではなく、文字通り、大局に立って考えることだ。攻めるべきか、守るべきか、長期戦にもっていった方が得か、などの方針は大局観から生まれる」

と言っています。

複雑な状況になっている時、目先を見てしまうと、どうしたらよいかわからなくなってしまう。視点を変え、上空から眺めるようにして全体像がどうなっているかを見てみる。大局観を持つと無駄な時間を省略でき、次の一手の正確性が高まる、ということなのでしょう。

「体力や手を読む力は年齢が若い棋士の方が上だが、『大局観』を使うと『いかに読まないか』の心境になる。」

(引用:「大局観」/ 角川oneテーマ21」)

現状分析から1つ1つ積み上げて考えるより、まず構想を考え、そこから逆算するような思考なのでしょうか。 大局観は、経験を重ね、情報と知識を得て、それらを自分の筋肉とすることで、より磨かれていくのでしょう。

しかし、経験の少ない人や若い人は大局観を身に付けにくいかもしれません。では、若い人が本質を見抜く力を養うにはどのようにしたらよいのでしょう?

そのためには、「そもそも〇〇とは?」の自問自答を繰り返すことや、なぜを3回繰り返すこと、が役立つと言われています。

何かを思考する時にマインドマップを使うで行う人がいますが、マインドマップは、自問自答を繰り返して書き表すことで思考が整理されるので、本質にたどり着きやすいことは理解できます。なぜ?を何回も繰り返して深堀りしてゆくことですよね。顕在意識では気づかなかった本質にたどり着くことがあります。

ドラッカーは経営者の最も大切な仕事とは「自社事業を定義すること」と言いますが、「そもそも、当社の事業の目的は何だ?」という質問は、人によっては最も身近でありながら、非常に深遠な問いであるかもしれません。
また、例えば医療関連の事業を行う人であれば、「そもそも医療って何だ?」という根本的なことを自問自答することで本質が見えてくるかもしれません。

西郷隆盛の有名な言葉に「人を相手にせず、天を相手にせよ」というのがあります。「個人の利益で判断するのではなく、世の中の役に立つかどうかで判断しなさい」という意味でしょうか。大局的であり、政治判断の本質を捉えた言葉だと思います。

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