toggle
2015-02-24

センター・コントロール型の階層組織から、ミッション・コマンド型の分散組織へ

よく戦争映画などで、本部が戦闘現場に指示を出したり、現場が撃ち合いをしながら本部に指示を仰いだりするシーンがあります。

このように、かつての軍事防衛組織は、センター・コントロール型で組織活動を行っていました。

しかし現在は、全く異なるようです。

現場にはミッションだけが与えられ、それ以外は全て現場に任せる、というやり方に変わっていることは、あまり知られていないかもしれません。

かつての戦争は敵国がはっきりしていて、敵国正規軍が戦いの相手でした。このような場合、綿密な作戦行動を立て、本部が全てをコントロールするやり方が通用しました。

しかし、現代はテロリストが相手になってきています。どこに潜んでいるかわからない相手に対し、センター・コントロール型のやり方は全く機能しない。死者を多数出した反省から、ミッションのみ与え、あとは現場で自ら考えて行動する、というやり方になったそうです。

元英国海兵隊で、現在はビジネス・コンサルティングをしている、ダミアン・マッキニー氏によると、「ミッションを一言で言えるまで簡潔にする必要がある」とのことです。

簡潔なものは理解され、理解されれば実行されやすい、ということでしょう。

「戦場で兵士は、何をしていいのかわからなくなった時、体が動かなくなり本当にやられてしまう。」

ミッションを与え、何をするべきなのかをわかっていると、極限状態でもパニックには陥らないということです。
(「英国海兵隊に学ぶ最強組織のつくり方」/かんき出版)

現在の企業組織、特にベンチャー企業では、このようなミッション・コマンド型がふさわしいですし、現に、やっている企業も多いと思います。いちいち、細部まで指示したり管理したりできない事情もあります。

ただ、このやり方が本当に機能させるには、以下が必要のように思います。

1.責任者を明確にすること。
責任者があいまいなプロジェクトは、進まずに消えてゆくことが多いですよね。

2.ミッションを明確にして伝えること。
言葉の掛け違いが結構あるのかな、と。これは人事評価にもつながるところです。ミッションを明確にしないと、評価できないですよね。

3.期限を明確にすること。
期限を明確にし、期限内に終了しなさそうであれば、すぐに相談すること、を明確にした方がいいですよね。

ダミアン・マッキニー氏が書籍の中で引合いに出しているミッション例は、

「イラク北部の山岳地帯の24万人のクルド難民を、1ヶ月で難民キャンプに移送せよ」

です。

何をいつまでにやり遂げるべきか、明確にわかるミッションです。

ホラクラシーなどの新しい組織スタイルが知られるようになってきました。

新しい組織形態は、皆が自律的に考え行動し、皆の能力が上がり、結果、成果がより一層出るようにすること、これが目的だと思います。

果たしてこれまで当たり前にしてきた階層型の組織がふさわしいのだろうか?そうでないとしたら、どのようなマネジメントや組織がふさわしいのだろうか?単にホラクラシーを真似るのではなく、どのような組織にしたらよいのかを自社で考える必要があると思います。

モノやサービスが溢れている時代には、手数・頭数より、局面を打開する「知恵の量」が必要になってくると思います。企業組織も、自社にふさわしい組織を模索してゆかなければいけない時代と感じます。

関連記事