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2012-05-31

簡単でないファンドの組成

VCがファンドのお金を集めるのは、決して楽ではありません。機関投資家はVCファンドに出資する際は過去の実績を厳しく審査します。実績とは投資先のいいEXIT確率やキャピタルゲインの大きさです。よって、過去の実績が悪いVCのファンド資金調達は、難易度が相当上がります。また、ファンドの期間が7年~10年とかなり長期間に亘ります。この間、ファンド出資者がお金を引き出すことはできないので、超長期の運用となります。変化の激しい時代なので、長期運用は敬遠されることもあります。

ファンド出資者が誰でもよいわけではありません。VCの投資先が上場審査の段階まで進んだ時に、主幹事証券会社や証券取引所は上場しようとする会社の株主に反社会的勢力や反市場勢力がいないかどうかをチェックします。反社会的勢力とは暴力団などのことで、こちらはまだわかりやすいとして、反市場勢力とは、暴力団ではないにせよ、過去証券市場で暗躍したような方々です。そしてやっかいなのは、誰が反市場勢力なのか一般人にはよくわからないことです。上場審査の場合、上場しようとする会社の株主だけでなく、株主であるファンドの各出資者にまで及びます。そのような方がファンドの出資者にいると、上場できなくなることがあります。

このようにファンドを組成することは簡単ではないため、スタートしたくてもできないVCはあります。また、金融商品取引法によるファンド組成に関する制約もあり、VC事業を開始することが昔より難しくなっています。ベンチャー企業の資金調達が楽ではないのと同じように、VC自身もお金を集めるのに苦労します。ですからファンドを組成したVCは、ファンド資金を大切に運用するのは当然ですね。

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